黒学
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第②①話
長い長い夜に終止符がうたれた。
オーナーからバイト代を貰いおぼつかない足取りで新しい一日が始まろうとしている町を私は歩く。どうやらお酒の匂いにやられたようだ。
ふらふらの私は前のめりに倒れこみそうになる。
「おぃ!!テメッ!!危ねぇだろ!!」
後ろから私の服をしっかりと持ち、冷や汗をかいている神田。
「大丈夫ですか?」
「ちょっ!!姫ぇ!?」
私がまえに倒れそうなのを察してかアレンとラビの片腕が前に添えられている。
『ぁ…』
頭が痛い割れそうに痛い
『……―ッ!』
私は思わず頭を抱えて座り込む。
3人が驚いたように動揺する。
『3人ともカッコよかったから私妬けちゃったよ』
そして私の記憶はここで途切れたのだった。
どうやって家まで帰っていったのか分からずにいると母から告げるようにして聞く形をとった。
聞いているとどうやら3人で手分けして運んだそうだ。
…てか私って3人で手分けしないといけないほど重いの?
ダイエットとか真剣に考えるべきかもしれない…。
「なぁアレン━変わってやろうかぁ?そんな細腕で大丈夫さぁ?」
アレンは姫をおぶって歩いている。
ラビはニヤニヤとアレンの顔を覗き込む。弱音を吐くのを期待している感じだ。
「うるさいですよ。姫は慣れない夜更かしとお酒の匂いにでもやられた…って感じですね。大分疲れもたまってたみたいですし」
アレンの背中でぐったりとしている姫は見ただけで疲れがあるのが分かる。
「はっ。だらしがないな。」
神田見下すように姫を見やる。
「ラビはバイト代は何に使うんですか?…まぁ借金返済とかじゃない事は山のごとしですけど」
アレンはフッと黒い笑みを浮かべる。
「《黒い!アレンが黒いぃぃ!!》えっ!?俺は…新しい服でも買おうかな…ユウは?」
「部活に使う新しい竹刀。」
神田は簡素に答えるとアレンがバカにしたように笑う。
「いいですねぇ?大体部活だってたいした事ないんでしょ?もしかしてボロ負けとかしてるんじゃないんですか?」
アレンが皮肉を神田に浴びせかける。ラビは顔を真っ青にしてアワアワとしている。
みると神田の眉間にしわがよってゆく。只でさえ顔が恐いにもかかわらず更にその恐怖の顔が鬼が後ろに見える勢いに変貌してゆく。
「ユ…ユウ…?」
ラビが恐る恐る声をかける。
「刻む…今日とゆう今日は絶対にモヤシぃテメェをぶったぎってやるぁぁあぁぁ!!」
何処からだしたのかその手にはしっかりと本物の日本刀が握られている。
「フフフッそんな事して姫に嫌われてもしりませんよ?」
アレンは尚も黒い笑みをうかべる。
「モヤシィテメェェェエェェ!!」
そんな二人を止めようとラビが割って入る。
「二人供落ち着くさぁ!!アレン!!姫がさ、姫が落ちる!背中から落ちるからおぶる事に集中するさぁ!」
「仕方ないですね」
ラビはフーッと安堵の溜め息をはく。
「おぃ、コイツはなんの為にバイトなんかすると言ったんだ?」
神田が姫に目を向ける。
「さぁ…なんでしょう」
「秘密だ…って言ってたさ」
空に綺麗な朝日が昇る。
僕らの愛しいお姫様の秘密。
憎らしい程にその秘密が気になるのはきのせいじゃない。
《君が憎いよ》
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バレンタインの話遅いケド作ちゃいます!
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